萎縮性胃炎 貧血

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萎縮性胃炎の貧血は治療法が確立されている

萎縮性胃炎と貧血を述べる前に、貧血で一番多い鉄欠乏性貧血について、俗に言う貧血はこの鉄欠乏性貧血を指しています。鉄分が減少したことで、血の赤い色の色素であるヘモグロビン不足になった状態のことです。女性には生理出血のため、ほとんどが鉄欠乏状態あるといっていいくらい、身近な問題です。

 

萎縮性胃炎の原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌感染があると、消化管粘膜から出血をきたしていたり、胃粘膜萎縮による胃酸分泌低下で無酸状態となり、食物から鉄の吸収が行われず鉄欠乏性貧血(IDA)を起すケースが多いことが解明されてきました。鉄欠乏性貧血患者の60〜70%がピロリ菌感染者であったとする検査結果もあります。またピロリ菌除菌後は鉄欠乏性貧血の回復の見られるケースも除菌率とともに向上しています。

 

鉄欠乏性貧血の治療は、出血が原因ならば止血の処置をすることと、鉄剤や造血剤の薬剤投与による治療が中心になります。約2週間ぐらいで薬剤の効果は表れ、約1か月ほどでヘモグロビン値は正常に戻るはずです。しかし貧血も萎縮性胃炎も完治は困難です、鉄分が肝臓や脾臓という臓器に蓄積されて、血液中の鉄不足に及ばないよう十分なストックとなるまで、最低3か月は薬剤による鉄分補給を続けましょう。

 

 

鉄欠乏性貧血は食事との関連が強く、通常、鉄は体内へ食物から吸収されます。鉄を多く含む食物は以下の通りです。
【肉類】レバー、ヒレ肉(全種肉類)豚肉、牛肉
【魚介類】わかさぎ、いわし、あおやぎ、かき、あさり、かつお、煮干し、
     まぐろ赤身、はまぐり、さんま
【大豆製品】高野豆腐、木綿豆腐、油揚げ、納豆、生揚げ
【野菜・きのこ・藻類】ひじき、海苔、ほうれんそう、きくらげ、小松菜、菜の花、
           切干し大根
しかし、食べ物からの鉄吸収率は低いので、鉄欠乏性貧血ではどうしても鉄剤やサプリメントに頼らざる得なくなります。

そして、もうひとつ萎縮性胃炎独特の貧血があります。胃から吸収されるはずのビタミンB12、葉酸が吸収されなくなることによって、赤血球が作られなくなり、身体が貧血状態になってしまうものです。日本では稀な自己免疫性萎縮性胃炎の場合ほぼこの貧血を起こしてしまいます。貧血が疑わしいときは、目の下の内側の色をチェックしてみて、白くなっていると異臭性胃炎によるこの貧血を起こしている可能性があります。この貧血を巨赤芽球性貧血とも呼びます。

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