潰瘍性大腸炎 手術

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潰瘍性大腸炎の手術はどのようなったとき必要か?

絶対的手術適応:
次のようになったら無条件に手術しなければなりません。
穿孔(大腸に穴が開く)、中毒性巨大結腸症(大腸が麻痺で動きが止まりガスがたまることで膨れる)、炎症部から大量出血でおびただしい下血、大腸に癌を発見(潰瘍性大腸炎発症後10年を経過すると癌の併発率が上がる)、重症型、劇症型で強力な内科治療(ステロイド剤大量静注)などが効かない場合。

 

相対的手術適応:
次のような場合、手術を選択肢に入れて、患者の意思と医師の見解を確認しながら判断してゆきます。数年に渡るステロイドや各種内科的治療でも十分な効果がなく、年に何回も炎症の再燃を繰り返すので日常生活が困難になる期間が多い場合。このような難治例が潰瘍性大腸炎の手術理由として最も多いケースです。さらにはステロイド剤等の重い副作用が発現したり発現の可能性のある場合。

 

潰瘍性大腸炎の手術は大腸全摘出が基本となります。高齢の患者の場合や、合併症などの状況によって人工肛門を設置する手術が選択されることがあります。しかし現在は肛門を温存する手術方法が主流になり、以前の人工肛門と比べれば術後の患者さんのQOLは大変良くなっています。肛門を温存する手術にも次の2つの方法があります。

 

 

 

回腸嚢肛門管吻合術

肛門から3cmほど大腸を残す方法。肛門周辺・肛門管がのこるのでに術直後の排便機能は良いが、将来残った直腸粘膜の潰瘍性大腸炎再燃や癌化の心配は残ります。

 

 

回腸嚢肛門吻合術

肛門括約筋だけを残し、大腸を肛門ぎりぎりから全て取り除く方法。潰瘍性大腸炎は大腸だけに起きる病気なので,大腸を全部取ってしまえば、論理的に将来再燃や癌が発生する心配はありません。少し難しい手術であることと、術後に便のシミが下着に少し付く場合があります。

 

どちらの手術を選択するかは、それぞれの手術の術例が多く得意とする病院もあります。主治医に確認されるのが良いでしょう。
肛門を温存する手術は、小腸の終わりのことろに便を貯める袋(回腸嚢)を作りますが、その回腸嚢に手術後10年経過したころから潰瘍性大腸炎でなくとも炎症が生じる場合があります。この回腸嚢炎を定期的に観察することが重要です。

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