慢性膵炎 アミラーゼ

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アミラーゼ値で慢性膵炎確定診断されない!

慢性膵炎ではアミラーゼが血中に漏れ出して異常値を示します。アミラーゼは消化を行う酵素の一種で、でんぷんなどの糖分を分解するはたらきがあり、膵臓と唾液腺でつくられています。以前はジアスターゼと呼ばれていました。膵臓や唾液腺に障害が起こって詰まったときは、血液中や尿の中にもアミラーゼがもれ出てくるため、血液検査と尿検査でアミラーゼ値を測定します。

血清アミラーゼは血液を採取して、血清部分を自動分析器にかけて検出します。また、尿アミラーゼは採取した尿を自動分析器にかけて検出します。アミラーゼの測定法は酵素法、ブルースターチ法、キャラウェイ法、ウォル・ゲムース法、など多数あり、それぞれの値は異なりますが、現在では慢性膵炎の場合、酵素法が主流です。

血液中と尿中のアミラーゼが同時に上昇している頻度は高く、その場合、慢性膵炎もしくは膵臓になんらかの異常が考えられます。血中のみ上昇していれば、アミラーゼの尿への排泄が妨げられている場合であり、腎臓の病気の可能性を考えます。しかし膵管の膵液の流れが障害されなければ、血清アミラーゼは上昇せず、ガンであっても正常値を示してしまうこともあります。

 

一日の排泄量が一定であるクレアチニンと血中・尿中アミラーゼを対比して調べます。アミラーゼ分画を調べることにより、膵臓か唾液腺化どちら由来のアミラーゼかを知ることができます。アミラーゼと同じく膵消化酵素であるリパーゼ、エラスターゼ数値も慢性膵炎の診断に有用です。

酵素法でのアミラーゼ基準値と変動の範囲は下記の通り
血清アミラーゼ…60〜250IU/l
尿アミラーゼ…100〜1000IU/l
慢性膵炎やすい臓がんは、アミラーゼが2〜3倍の高値が持続しますが、慢性膵炎でも急性増悪期には急性と同じように上昇します
痛みがないときはアミラーゼ等の上昇が無い時もあります。また痛みがあっても上昇がわずかな時もあります。腎機能障害がある場合は、血中アミラーゼが尿中に排泄されずに高値を示す場合があります。

 

アミラーゼ値などを調べる血液検査や尿検査だけでは、慢性膵炎の確定的診断はされません。アミラーゼ値に異常を感じたら、腹部超音波検査、腹部CT検査、逆行性膵胆管造影、腹部血管造影、腫瘍マーカーなどの画像診断検査を受けましょう。

 

ブルースターチ法でのアミラーゼ基準値
正常値は100〜400IU/lで、20%以上の高値、または20%以下の低値が異常です。

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