慢性膵炎 エコー

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慢性膵炎ではエコー検査は確率55%

慢性膵炎が疑われたら行うエコーとは、腹部超音波検査(US)のこです。腹部にプローブといった探触子から超音波を当て、臓器からはね返って来る超音波の強弱と時間差を画像に変換し検査するものです。X線を使った撮影と違い放射線を使用しないので、外来診療や検診に行える簡便な検査で、短期間に何度でも検査を行えたり、リアルタイムで様子を見ながら診察ができる点が優れていて、精密検査の前のスクリーニングとしても用いられます。

腹部エコー検査を行う場合、上半身は裸になって、腹部にゼリーを塗布してから診察台に横になります。大きく深呼吸して、臓器が動かさないように呼吸を止め、その間に超音波を発生するプローブを当てます。多くの臓器をさまざまな角度から撮影して、内臓の表面や密度の異なるところを数回に分けて記録していきます。

 

腹部エコー検査では、膵臓の形、膵管の変形などがおおまかに判断でき、最も見つけやすいのが、慢性膵炎においてよくみられる膵石です。膵石は膵管内につくられる結石のことで、膵液などをせきとめてしまうことで、腹痛の発作や急性の炎症が表れるのです。

慢性膵炎の膵臓に仮性嚢胞(のうほう)が認められることがあります。嚢胞とは水の溜まった空洞で、慢性膵炎でなくとも膵臓の加齢と共にできます。ただし、年々膨らんで大きくなったり、数が増えていく場合は臓器に悪影響が出ます。嚢胞内に腫瘤が形成されるケースもあるため、必ず専門医に相談のうえ精密検査が必要です。

 

その他、慢性膵炎の典型的なエコー像は、「膵臓の萎縮ないし限局性腫大」が認められ「膵管の不整な拡張を伴う辺縁が不規則な凹凸」「実質エコーの不均一化」などが観察されますが、慢性膵炎に伴い膵実質の繊維化の著しい例では、正常の膵実質と比較して線維成分が多くエコーレベルは低くなるが、実質は均一な状態で描出されることもあるなど、膵実質のエコーレベル、エコーパターンについては明言できないのが実情で、画像上ほとんど異常を指摘できない例も多くあります。

映像を見ながら判断するため、明確に異常がない場合は診断を行う医師の経験や知識などによって見過ごされる病気の可能性もあります。従って、慢性膵炎検出できる確率は、55%程度となります。

 

最近では超音波内視鏡(EUS)といって、内視鏡の先端に超音波検査のプローブ(探触子)がついており、胃内から胃壁を介して隣接する膵臓内部を直接的に詳細に観察できるものがあります。通常の体外式超音波USに比べて微細な病変の検出に優れ、膵臓内で高エコーが検出される時、慢性膵炎が疑われます。

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