慢性膵炎 漢方

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慢性膵炎に漢方治療は向いている?

慢性膵炎に漢方の治療と言っても、本来、漢方世界では病名に対してこの処方というものがある訳ではありません。漢方医は症状から体質・体力など状態全体を見て判断し、処方を選ぶことが基本対処法です。また日本で販売されている漢方製剤において、膵炎に対して効能を所得している漢方薬もないのです。

しかし、慢性膵炎を漢方の治療の対象にしている病院も増えてきてますが、漢方治療の看板を挙げている施設は、大きな総合病院や大学病院より、開業医や漢方専門薬局が圧倒的に多いようです。

 

急性膵炎は劇症型で急を要するケースが多く、漢方による治療を考える余地はありません。消化器専門医による治療を優先すべきです。一方、進行性で一度失われた膵臓の機能は元には戻らない慢性膵炎は、現代医学で進行を食い止めるのが治療の目的になっています。漢方による治療は、症状を取ると同時に膵臓の働きを補う積極的な療法で、慢性慢性のような長期管理の疾患に適しているといわれています。

問題なのは、漢方薬の効果が特別に話題になり、医療の業界紙で事例を取り上げられことをきっかけに、医師の間でブームにのるように漢方薬を使用した結果、患者さんに劇的な効果があったときなどです。医師の方が専門でもないのに、漢方の虜になって既に受けている治療や投薬を無視して、安易に患者に漢方薬を薦めて処方したことで、大きな事故が発生したこともあります。

 

現代西洋医学と漢方には、互いの概念を簡単に結びつけること出来ない、考え方に大きな隔たりがあります。その中で実際に効果が現れた経験があるかどうかだけで、患者或いは医師にとって漢方の評価になっているのが現実のようです。実際、消化器専門医に慢性膵炎治療は受けているが、なかなか効果が現れない場合、漢方治療を受ける人はたくさんいます。

漢方薬は基本的には副作用の少ない安全性の高い薬ですが、飲んで悪いことは何もないというわけではなく、副作用だってあるものです。そもそも漢方薬に示されている効果は単独で使った場合のことであり、他の西洋薬と併用した場合、どんなことが起こり得るか説明されていることは少ないのです。このことをよく理解している慎重な医師や施設を選びましょう。

 

九州大学病院・総合診療科と北里大学東洋医学総合研究所・臨床研究部では漢方の研究を進めており、外来診療を行っています。いずれも「診断がついているが、西洋医学的に充分な治療手段がない方」へとして漢方治療を施す指針としており、その対象には慢性膵炎も含まれています。
慢性膵炎に対して、良く使用される漢方薬は、柴胡桂枝湯、四逆散、柴芍六君子湯、延年半夏湯、大柴胡湯、芍薬甘草湯、安中散、良枳湯、人参湯、真武湯、などがあります。

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