慢性膵炎 検査値

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検査値は慢性膵炎以外の様々な病気の指標になる

<慢性膵炎アミラーゼ検査値の基準値の範囲>(酵素法)

範囲 血清アミラーゼ(lU/l) 尿中アミラーゼ(lU/l)
上昇が認められる範囲 133以上 1101以上
基準値の範囲 40〜132 100〜1100
低下が認められる範囲 39以下 99以下

 

急性膵炎は激しい腹痛・腰痛を起こしますが、この場合はアミラーゼの検査値が平常の5〜10倍に上昇します。発病から3〜4日で血清アミラーゼは正常に戻りますが、尿アミラーゼは高い値が続きます。回復期にもアミラーゼ値が変動することがあり、重症の膵炎や膵嚢胞を合併しているときは、経過の長引くこともあるので、2〜3週間は続けて測定します。

 

慢性膵炎はアミラーゼが2〜3倍の高値が持続し、慢性膵炎でも急性増悪期には急性と同じようにアミラーゼ検査値は上昇します。また、胃・十二指腸潰瘍の穿孔、急性の胆管・胆嚢炎、腸閉塞、腹膜炎などでも、すい臓が障害されたり膵液の排出が妨げられるため、アミラーゼ値が上昇することがあります。

<リパーゼ検査値の基準値の範囲>:11〜53IU/l
リパーゼは膵臓で作られ十二指腸乳頭部に運ばれます。この経路のどこかに異常が発生すると、血液中に漏れ出して、血液中の濃度が上昇します。リパーゼはアミラーゼと同じような変動を示しますが、アミラーゼが膵臓以外の唾液腺の異常でも上昇するため、膵臓疾患を検知するにはリパーゼの方がより特定しやすい検査です。

 

急性膵炎では、激しい腹痛とともに、リパーゼ検査値が1〜2週間だけ急に基準値の4〜5倍になります。慢性膵炎やすい臓がん、膵嚢胞でも上昇しますが、その程度は2〜3倍にとどまります。しかし、異常値が持続することが特徴です。アミラーゼの検査値より、リパーゼの比率が高いときにはアルコールによる慢性膵炎を考えます。

 

<エラスターゼ1検査値の基準値の範囲>:100〜400ng/dl
エラスターゼには1と2がありますが、エラスターゼ1はアミラーゼやリパーゼと比べて血液中での分解速度が遅いのが特徴です。したがって、病気の状態の変化が早い急性膵炎の評価にはアミラーゼやリパーゼが適していますが、膵臓がんの発見にはエラスターゼ1が向いています。また、慢性膵炎が進行して、膵臓の広範囲に荒廃のある場合には、がんを発症してもエラスターゼ1の産生低下で血中検査値が上昇しない例もありますので注意が必要です。

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