慢性膵炎 血液検査

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血液検査は慢性膵炎のあくまで補助的検査

慢性膵炎が血液検査でわかるのは、慢性膵炎が落ち着いているときではなくて急性増悪時です。通常、慢性膵炎の診断は腹部超音波検査、腹部単純CTやMRIなど画像診断検査で確定されます。血液検査は慢性膵炎の診断のきっかけとはなりますが、診断基準には入れられていません。血液検査はあくまで補助的なものと考えた方がいいです。

血液検査では、膵液に含まれるアミラーゼやリパーゼなど消化酵素の値の増減を調べます。膵臓に炎症が起こると、一般にこれらの値が上がります。しかし、慢性膵炎の場合、必ずしもこれらの値が上昇するとは限りません。膵臓に石灰化や線維化が認められない代償期においても、膵酵素の数値は必ずしも高値を示すとは限らず、病態が進行した非代償期になるとむしろ低値を示すようになるといわれています。

たとえば、食後に、差し込むような激しい痛みが襲い、痛みは時に背中まで貫くように響いて、睡眠もできない程の状態で病院に駆け込んだとしても、アミラーゼの値が、正常の1.5倍程度上昇していたいるが、それ以外には特に異常なかった場合。担当医は、「膵臓病の可能性はありますが、アミラーゼ値がやや上がっているだけですね」と数値の上がり方は少しということで、余り効いているとは思えない痛み止めの注射をして、点滴をされるだけで、そのまま返さりたりすることがあります。

 

最初にかかった専門医でない医師が、血液検査の結果大きな異常が見られないということで、胃薬を処方するだけであったり。痛みなどの症状をだましだまし生活し、そのまま放置した結果、慢性膵炎がかなり進行した状態で発見されることが、最も多く悪いパターンです。

慢性膵炎の症状がさまざまで個人差も大きく、消化酵素の変動も症状と必ずしも一致せず一定しないため、血液検査で慢性膵炎はなかなか診断できません。少しでも膵臓の異常が疑われたら、血液検査だけでなく画像診断検査も受けた方がいいです。原因不明の「特発性慢性膵炎」であったり、初期の慢性膵炎は超音波検査やCTでさえも、異常を発見できないことも多いのです。

 

血液検査で調べられる慢性膵炎に関わる項目は、主には血中アミラーゼです。さらにリパーゼ、エラスターゼなどの成分の増減を並行して調べることで、より正確な診断が出来ます。また、ヘモグロビン、総コレステロール、アルブミンなどの値を調べることで、栄養状態がわかります。白血球数やCRP(C反応性タンパク)検査を行うことで、膵臓の炎症の有無や程度がわかります。

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